シャンティさんからのメッセージ
シャンティ・チャダ
◆ネパールの女性の状況について
ネパールにおける女性の立場と言うのは、大変に無力で苦しいものです。女性の立場は、ただ単に子どもを産み、畑を耕し、家族の面倒を見るということ以外に無く、夫の収入だけで家計をまかなわなければなりません。
しかし、母親、女性達は自分の子どもに良い教育を与え、よい食事を与え、よい衣類を与えなくてはならないと思い始めてきました。それにはどうしたらよいかと困っているとき、そのような女性達に対して、ネパールのNGOや、海外からの国際NGOらが村々で収入向上プログラムを実施するようになったのです。彼らはいくらかのお金を稼げるようにと、トレーニングをするのですが、その後何が起こるかというと、国際NGOも、ネパールのNGOも、トレーニングを終えた後はそのまま帰ってきてしまうのです。その製品のマーケットはどこにあるというのでしょう。どんなに技術を身につけても、天然資源があっても、どんなに質の良い製品を作っても、その製品を売る市場がないのです。
フェアトレードには(こうした問題に対しての働きは大きいという)希望を持っています。私は、ネパリ・バザーロが様々な努力をしているということを確信しています。なぜなら、日本人にとってネパールの村々へ行き、少しでも滞在するのは大変難しいことです。でも、ネパリ・バザーロはネパールの村へ行き、村の女性たちの苦しみや問題を理解しています。彼女達には技術はあります。ネパールにはどんな技術もあるのに、国際市場の需要がないのです。ですから、代表の土屋春代は日本人であっても、まるでネパール人のように彼女達と打ち解けて過ごし、我慢強く仕事を教えています。ネパールで製品を作り、それも無学の女性たちの手で作られたものを彼女が日本へ持ちかえり、ネパリ・バザーロを通じて販売していることを私は本当にうれしく思っています。
◆ウーマン・クラフト設立のいきさつ、活動
私達ウーマン・クラフトでは主に紙製品を作っています。私は女性達に仕事を与えていますが、彼女達は大変な苦境にある女性達です。その苦しみはどんな人をもしのぐくらいです。
ネパリ・バザーロはフェアトレード活動をしていますが、ネパール・ウーマン・クラフトもまたネパールにおいて、常に買う人と売る人を直接結びつける、という活動をしています。ネパール・ウーマン・クラフトは、私たちに出来る限り女性たちに仕事を教え、収入を得る方法を教え、フェアトレードを通じて、彼女たちの家族にとっても太陽の光のような存在になることを目的としています。ネパール・ウーマン・クラフトの主な作業所はカトマンズにありますが、ウーマン・クラフトでマーケティングをして得た収入のうち60%は、私達は地方の村々に渡るようにすることに重きを置いています。なぜなら、私は一人の女性であり、苦しい苦境を知っています。私は教育を受けた女性であっても、無学なほかの女性達の中に自分自身の姿を見ることができるのです。前回の訪問の際、春代は私を日本のマーケティングリサーチに連れていってくれました。日本の手仕事を見て感じたことは、日本では作るときに製品にとても感情を込め、まるでひとつの製品に生命を与えているかのようだということです。皆さんから彼女(ネパリ・バザーロ)を通じて、私達ネパールの女性達に新しい製品のアイディアや、ネパールにあるものから作れるもので、日本の市場では何が、どんなものが必要かを私達に教えてくださり、日本の市場に合うものを作れば、もっと日本で売りやすく、女性達の地位も上がることでしょう。
◆ネパールのフェアトレードはいつ始まったか
ネパールでは、フェアトレード・グループ(FTGN)は、比較的新しい組織です。フェアトレードということ自体、私たちのような小さな国では、ネパリ・バザーロが最も初期に始めていたと言えます。なぜなら、売る人と買う人の直接的な結びつきがフェアトレードであって、フェアトレード・グループができるもっと以前から、10年前からネパリ・バザーロはすでにその方法を持ちこんでいました。そして今、ネパールにフェアトレードが導入され、多くの人々は、フェアトレードとは何かということを学んでいます。経済的にも、杜会的にも、文化的にも、家族のような結びつきのビジネスになり、直接買い手から生産者にアイディアがもたらされます。今では、とても良い状況になってきているので、期待
されています。